Where two traditions meet

文化は、交わることで更新される。

「あわい」という言葉は、いくつもの意味を持ちます。

間(あわい):ふたつのものの、あいだにある空間。
合わい:出会い、重なり合うこと。
淡い:強く主張しない、静かな美しさ。

博多織と姫路レザー。
それぞれの産地が、長い時間をかけて育てた技と素材が出会います。
そのあわいに、新しい価値が生まれる。
姫路レザー約1000年。
博多織、約800年。
ふたつを合わせた時間が、いま手のひらに。

単なる掛け算ではない、新しい価値が生まれます。

博多と姫路は、歴史の必然でつながっている。

このふたつの土地をつなぐ糸は、ひとつの名に遡ります。
播磨・姫路にゆかりを持つ黒田官兵衛。
その一族は江戸のはじめに福岡の地を治め、博多織が献上品として格式を帯びていく時代を、長きにわたって支えました。

革を育んだ土地と、織を育てた土地。 そのふたつが出会うことは、偶然のようでいて必然。この二つの糸が、新しい価値を織りなします。

鎌倉時代末期

博多織の誕生

博多の商人・満田弥三右衛門が中国から製織技術を持ち帰り、日本独自の美意識と融合させた。 約800年にわたって受け継がれてきた、九州の織の文化のはじまり。

戦国時代

黒田官兵衛という接点

姫路城主・黒田官兵衛(孝高)は、豊臣秀吉の軍師として九州攻略を指揮し、博多の復興を担った戦国武将。 その息子・黒田長政が福岡藩初代藩主となり、姫路の地縁が、博多へと根を張っていく。

江戸時代

博多献上と姫路の革

博多織は福岡藩主により幕府への献上品として選ばれ、格式と精神性を宿す織物として地位を築く。 同じ頃、姫路・龍野では「白なめし革」の技術が発展。 武具・甲冑に用いられた革は、武家文化の中で磨かれていった。

ふたつの産地、それぞれの深さ。

ORIOオリジナルの博多織意匠

AWAIシリーズに使用する博多織は、既製品ではありません。 筑前織物様にご協力いただき、ORIOのためだけにデザインされたオリジナル文様の帯地を用いています。

博多織が持つ伝統的な意匠の文法を尊重しながら、 現代の日常に持ち歩ける鞄へと仕立てられることを意識したパターン設計。 手に取るたびに、その密度と艶が、まとった人の背景をにじみ出させる。

使うほどに、布の記憶が積み重なる。

博多織の未来を、日常へ

ORIOは、博多織を"保存する"のではなく、"使いながら続けていく"ブランドです。
着る人がいて、持ち歩く人がいて、暮らしのなかで触れられ続けるからこそ、文化は未来へとつながっていく。
約800年続いてきた博多織を、次の800年へ。
その小さな一歩として、ORIOのプロダクトが日常のなかに静かに存在できたらと願っています。