日本の染織文化を次世代に織り継ぐ。
We carry forward the tradition of Japanese dyeing and weaving for the next generation.

あなたの日常に、織の記憶を。

ORIOは、日本各地に息づく染織の技術と文化を、いまを生きるわたしたちの暮らしへと“織り継ぐ”ブランドです。

時を超えて受け継がれてきた染織の技術と、職人たちの手が紡ぐ想いや物語を、あなたの一日にさりげなく寄り添う一枚として届けたい。
そんな想いから、ORIOは生まれました。
これは、未来に織りの記憶を繋ぐ挑戦でもあります。

なぜ「織」なのか?

文化を受け継ぐには、ただ残すだけでなく、今の暮らしに自然と馴染むかたちで届けていくことが大切だと、私たちは考えています。
そこで出会ったのが、「染織」や「織」でした。
日本各地には、その土地の風土や、人々の営みのなかで、長い時間をかけて育まれてきた織物があります。

しかし、そうした織物が、日常の中に登場する場面は少なくなってきています。
だからこそ、服という“暮らしのすぐそばにあるもの”に、織の文化をさりげなく宿す方法を選びました。

語らずとも伝わる。使うことで、つながっていく。
織は、文化と日常のちょうど真ん中にある存在だと、私たちは思っています

最初に選んだのは「博多織」

博多織は約800年ものあいだ、福岡の地で受け継がれてきた伝統織物です。

美しい光沢、強く打ち込まれた張りのある風合い、そして祈りの意匠。

博多織は、帯としての役目だけでなく、文化そのものを織り上げてきました。

ORIOは、その価値ある布の“ハギレ”に、新たな命を吹き込みます。

残された断片を、日常にまとうデザインへ。
伝統をそのままに、暮らしの中へ再解釈する。

それが私たちの考える「現代の織」です。

織の記憶を込める

わたしたちは、織の持つ力や質感を、服の構造そのものに活かすことを意識しています。
最小限の構成で、最大限の意味を込める。
にじむように、服の中に文化を息づかせる。

ORIO初めてのプロダクトはTシャツ。
マーセライズ天竺を使用し、2度の加工(シルケット+バイオ)を施すことで、 上質な光沢感と、肌に寄り添うような着心地を実現しました。 細番手の糸を使用し、軽やかで丈夫。
世代や性別を問わず、誰もが自然に着られるように設計しています。

織が語るのではなく、着る人が語れるように。
ORIOの服は、そんな「余白のある構造」でつくられています。

これからの展望

ORIOのはじまりは、博多織との出会いから。
ですが、私たちが見つめているのは、日本全国の「染織の風景」です。

土地の記憶を織り込んだ布たちを、次なる形で暮らしに取り入れていきたいと考えています。

その土地の空気、色、手ざわり──

それぞれの布に込められた物語を、ORIOならではのアプローチで再編集していきます。

「100年後にも愛される“織のある日常”をつくる」

それが、私たちのブランドの目標です。